メルカリの本人確認は済ませたでしょうか?
購入だけの利用だから、本人確認なしでも大丈夫と考えている人もいるでしょう。
実は、本人確認なしだと購入でも制限がかかり、メルカリの機能を十分に使えなくなってしまいます。

メルカリ歴8年の筆者も本人確認の重要性はひしひしと感じています
本記事ではメルカリの本人確認のやり方と必要性を解説しています。
最後まで読めば、どうして本人確認したほうが良いのか、疑問が氷解しますよ。
メルカリで本人確認してない人はどうなる?

あえてメルカリの本人確認してない人はどうなるか、解説します。
本人確認してない人でもメルカリの利用自体は可能
メルカリの本人確認とは「アプリでかんたん本人確認」を行い、運転免許証などの確認書類とユーザーの顔が一致することを確認する手続き。
本人確認をしていない人でもメルカリで出品・購入することは可能ですが、下記の内容が制限されてしまいます。
上記の制限は、メルカリで商品を売る出品者にとって致命的。
特に売上金の現金化に制限がかけられるのが痛く、せっかく商品を売っても支払いが限られてしまいます。
メルカリで商品を売るつもりなら、後述の手順で早めに本人確認を済ませるのが得策です。

メルカリを購入のみで利用する人でも、下記の制限がつらいので、本人確認はした方が無難です
本人確認なしだと売上金が消えてしまう
メルカリの売上金は、本人確認しない状態だと180日の有効期限が発生します。
180日経過すると売上金がなくなるので早めに使いたいのですが、出金にも制限があるのが厳しいところ。
メルカリで本人確認をしていない状態だと、一日に銀行振込できる上限が5万円に制限されるのです。
1営業日あたりの振込申請の上限金額は、下記の通りです。
(中略)
「アプリでかんたん本人確認」を完了している場合
振込手数料(200円)を含み、100万円までです。
※振込手数料が発生する場合、999,800円が上限です
※お支払い用銀行口座の登録が完了しているお客さまも、同様の条件でご利用いただけます
「アプリでかんたん本人確認」を完了していない場合
振込手数料(200円)を含み、5万円までです。
※振込手数料が発生する場合、49,800円が上限です
何度も銀行振込をするのは面倒ですし、手数料もかかります。
商品の売り上げを使うことを考えると、あらかじめ本人確認をしておくべきです。
なぜ本人確認してない人の売上金に制限をかけるのかというと、悪意のある第三者から財産を守るため。
本人確認なしのアカウントだと、不正に操作されて他人名義の口座に売上金を振込まれるリスクがあります。
本人確認済みのアカウントであれば、本人名義の口座にしか振込みできないため、安全に売上金を活用できるというわけです。
売上金を本人確認なしで使うならポイント交換が必要
本人確認なしの状態だと、メルカリの売上金で直接商品を購入することができません。
メルカリポイントを一旦購入して、ポイントで支払いをする必要があります。
売上金をメルカリポイントに変える手順は、下記の通り。
- 「おさいふ→スマホ決済→売上金からポイント購入」または「おさいふ→QRコードアイコン→ポイント購入」で購入画面を開く
- 売上金で購入するポイントを指定し、「次へ」を選択
- ポイント数を確認して「ポイント購入する」をタップ
上記の手順で売上金をメルカリポイントに変えることができ、メルカリで購入した商品の支払いに充てることができます。
高額商品は本人確認しないと買えない
メルカリの本人確認をしてない場合、高額商品の取引ができません。
高額商品を出品することも、購入することも行えないのです。
メルカリでは、2025年3月以降、高額商品の出品および購入時の本人確認を必須化しております。高額な商品については本人確認を完了したお客さま間でのみのお取引となるため、より安心してご利用いただけます。
これに伴いまして、2025年11月5日(水)以降順次、メルカリShopsで高額商品を購入する際も、本人確認を必須化いたします。より安心してご利用いただくため、ご理解とご協力をお願いします。
具体的にいくらから高額商品とみなされるのかは公表されていませんが、後述の理由から5万円から7万円の商品になると高額商品と見なされるようです。
パソコンやスマートフォンなど高額な商品を購入予定の人は、メルカリの本人確認は必須と言えるでしょう。
メルカリ本人確認のメリット・デメリット

メルカリ本人確認を行うメリットとデメリットを、実践的な観点からまとめました。
メルカリ本人確認のメリット5選
メルカリで本人確認を行うメリットは下記の通り。
すでに述べたとおり、本人確認を行うと売上金が高額商品取引の制限が解除され、メルカリの全機能が使えるようになります。
アカウントのセキュリティも向上し、第三者のなりすましを防げるようになるのもメリット。
さらに見逃せないのが、本人確認バッジが表示されるようになること。
このバッジは本人確認を完了すると表示されるようになるもので、アカウントの安全性を購入者にアピールできます。
本人確認済バッジとは
「アプリでかんたん本人確認」を完了したお客さまに表示されるバッジです。
他にも、メルカリでもらえるクーポンやキャンペーンの中には、本人確認を前提としているものがあります。
プロモーション機能など、本人確認をして初めて利用できる機能もあるので、手続きを行う価値は十分にあると言えます。

メルカリ本人確認のデメリット3選
実のところ、メルカリで本人確認を行うデメリットは大してありません。
強いて挙げるとすれば、下記の3点がデメリットと言えます。
詳しくは後述しますが、本人確認用に提出した書類に不備があると、しばらく利用制限がかかることがあります。
落ち着いて再申請すれば問題ありませんが、少しの期間不便になるのはデメリットと言えるでしょう。
本人確認は書類画像と顔写真をアプリから送るだけですが、多少の手間はかかります。
審査時間も数時間から数日必要なので、この手間と時間もデメリットと言えます。
また、本人確認を行うということは、メルカリに個人情報を提出することを意味します。
メルカリが原因で個人情報流出する危険はゼロではなく、この点は無視できないデメリットです。

メルカリは過去に個人情報流出を起こしており、絶対に安全とは言いきれません
メルカリ本人確認の手順と注意点を解説

メルカリ本人確認を具体的にどのように行うのか、解説します。
- メルカリ本人確認を行う手順
- 保険証しかない人はメルカリ本人確認ができない
- 本人確認書類に不備があると購入制限されるので注意
- メルカリ本人確認は怖い?安全性を検証
- メルカリを装った偽の本人確認が非常に危険
メルカリ本人確認を行う手順
メルカリで本人確認を行う手順は下記の通り。
- アプリから「本人確認を始める」を選択
- 日本国籍を選択
- 本人確認書類として「マイナンバーカード」か「運転免許証」を選択
- 本人確認書類に応じて隠したい情報を確認する
- 本人確認書類の表・裏・厚みの3箇所を撮影
- 画像がはっきり鮮明に映っているか確認
- 自分の顔を撮影
- 必要な情報を指示に従って入力
- 4桁のパスコードを設定
- 申し込み完了となり、審査結果を待つ
注意点として、5番の本人確認書類の撮影は丁寧に行うべきです。
書類が画像からはみ出しているなどの不備があると、審査に合格できません。
保険証しかない人はメルカリ本人確認ができない
日本国籍の人がメルカリの本人確認で使用できる書類は「マイナンバーカード」か「運転免許証」のどちらかです。
学生証や健康保険証でメルカリの本人確認はできないので、注意が必要です。
学生でメルカリの本人確認を行いたい人には、マイナンバーカードを使った方法がおすすめです。
こちらのマイナンバーカード総合サイトから、オンライン・郵便・証明写真機を用いて申請が行えます。
本人確認書類に不備があると購入制限されるので注意
メルカリの本人確認でしばしば起こる問題として、利用制限がかかることがあります。
これは本人確認書類に不備があった場合に発生する現象で、不正利用の可能性がありと事務局が判断して、対象のアカウントでの購入や出品が一時的に制限されるのです。
本人確認書類によくある不備は下記の通り。
本人確認書類の判定はシビアに行われます。
「多分大丈夫」と考えず、鮮明な画像を用いて本人確認書類の提出を行ったほうが無難です。
メルカリ本人確認は怖い?安全性を検証
メルカリで本人確認を行うということは、個人情報をメルカリに預けるということ。
安全性に問題はないのか、危険ではないか、怖いと感じる人もいると思います。
2025年12月現在、メルカリで本人確認に使用した情報が流出したことはありません。
しかしながら、メルカリは過去に個人情報流出事件を2回起こしたことがあり、絶対に安全とは言えないのが実情です。
2017年7月:Web版メルカリから個人情報が流出
2021年5月:口座情報やメルペイの加盟店情報が流出
参考文献:CDN切り替え作業における、Web版メルカリの個人情報流出の原因につきまして
日本経済新聞 メルカリ、個人情報など2万8000件流出 不正アクセスで
個人情報が流出したユーザーには個別対応しているとのことなので、被害を受けっぱなしということはありません。
しかしながら、メルカリは絶対に安全ではなく、本人確認には一定のリスクが存在すると考えるべきでしょう。
メルカリを装った偽の本人確認が非常に危険
実は個人情報で怖いのはメルカリ公式からの流出ではなく、偽の本人確認サイトに誘導され、自分で個人情報を流出してしまうことです。
2025年12月現在、メルカリ公式を偽ったメールやサイトが多数存在し、個人情報を抜き取ろうとしてきます。
実際、筆者のアドレスにも下記の詐欺メールが届きました。

この事態にメルカリ事務局も注意喚起を行っています。
現在、お客さまの「本人確認書類(身分証)」の画像を狙った非常に巧妙なフィッシングサイトが新たに確認されています。前回ご案内したアカウント情報の詐取に加え、今回はより深刻な個人情報流出・悪用のリスクがあります。
危険を避けるためには、不審なメールやSMSのリンクは絶対に開かないのが大切。
メルカリへのアクセスは必ずアプリ・公式サイトから行い、外部リンクからアクセスしないことが重要です。
購入のみでもメルカリの本人確認をした方が良い理由

メルカリの本人確認は出品者だけでなく、購入だけする人にとっても重要な理由を解説します。
本人確認なしだと購入時の支払い方法が制限される
メルカリでは本人確認前でもひと通りの支払い方法が選択できます。
- クレジットカード
- キャリア決済
- コンビニ払い
- ATM払い
- FamilyPay
- Apple Pay
ただし、売上金を支払いに直接利用することはできません。
先述したように、一度メルカリポイントに変換しないと購入に充てることができないのです。

有効期限も発生するので、かなり不便な支払方法になります
メルペイのあと払いも本人確認前だと使用不可。
このように支払い方法の制限がわずらわしく、本人確認をしない人のメルカリ利用は手間のかかるものになります。
本人確認前の購入者だと取引相手に警戒される懸念も
メルカリ自体の制限ではないのですが、本人確認をしてない人が購入者だと、出品者は警戒する傾向があります。
- いたずら目的のアカウントではないかと疑われる
- 住所に誤りがあり、商品が到着しない可能性を心配される
- 取引するとトラブルを引き起こさないか、懸念を抱かれる
このように出品者に疑念をもたれた状態では、値下げ交渉やまとめ買いの依頼もうまくいきません。
本人確認を行って信頼性を確保することは、購入者にとっても重要と言えます。
本人確認なしで購入できる商品はいくらまで?
先述したとおり、メルカリで本人確認をしていない人は高額商品の取引が行えません。
いくらから高額商品となるのか知りたいところですが、メルカリ事務局は金額を含む詳細な条件を公開しておらず、推測するしかないのが実情です。
本人確認が必要となる詳細な条件(金額含む)については公開しておりません
ここからは推測になりますが、筆者の経験から判断すると5万円から7万円を超えたあたりから高額商品とみなされると思います。
下記のX(旧Twitter)の投稿を見ても、そのくらいの値段から本人確認が必要と表示されるのがわかります。
パソコンなど5万円を超える高価な商品の出品予定がある人は、本人確認を行いましょう。
いざ出品しようとしてできないのは、予定が狂って困りますよ。
メルカリで本人確認しないと商品が売れない?実情を解説

メルカリで本人確認しない状態で商品が売れるのか、実際のところを解説します。
バッジなしの影響で本人確認しないと売れにくいのが現実
メルカリでは本人確認なしでも出品自体はできますが、本人確認バッジがないため、売れ行きは伸びないのが実情です。
- 捨てアカで出品している可能性を考慮される
- 商品に不備があるのを承知で出品していると疑われる
- 本人確認しないのは素性が怪しい人物だからだと思われる
下記のX(旧Twitter)の引用を見ても、本人確認してない人からの購入をためらっている様子がうかがえます。
マーケティングの世界では、購入者の不安をできるだけ取り除くことが購買の鍵だと知られています。
メルカリ販売で売り上げを伸ばしたいのであれば、購入者を安心させる本人確認バッジは必須と言っても過言ではありません。
何度もメルカリを使うなら本人確認は無視しない方が良い
ここまで解説したとおり、本人確認バッジは購入・出品の両方で重要な役割を果たします。
メルカリの本人確認は強制ではありませんが、メリットの大きさを考えると、ほとんどの人は行った方がよいと言えます。
なお、例外的に下記のケースに該当する人は、本人確認しなくても問題ありません。
- 極まれにしかメルカリを使わないライトユーザー
- 個人情報を登録することに強い抵抗感がある人
- 商品ページの閲覧やリサーチでのみメルカリを使う人
繰り返しになりますが、メルカリで売買を行うのであれば本人確認はするべきです。
上記のレアケースを除き、メルカリで本人確認なしのまま過ごすのは、避けるのが賢明です。
まとめ:メルカリで本人確認してない人は危険!購入制限を解説
本記事ではメルカリの本人確認のやり方と必要性を解説しました。
- 本人確認をしていなくても、メルカリの利用自体は可能
- 本人確認なしの状態だと、売上金に180日の有効期限が発生する
- 売上金の振込金額も5万円までに限定される
- 高額商品の取引には本人確認が必要
- いくらから高額商品なのかは未公表だが、5万円から7万円がボーダーと思われる
- 取引相手に警戒されるので、購入のみの利用でも本人確認はした方が良い
- 本人確認手続きに不備があると、一時的に利用制限が発生する場合がある
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