- 利益率とか回転率って何?
- 回転率の計算式を知りたい
- 回転率を知るとどんなメリットがあるの?
皆さんはせどりで回転率を意識しているでしょうか?
難しそうで敬遠している人もいると思います。
回転率はせどりの基本にして最大のコツです。
商品リサーチから在庫管理、販売戦略に至るまでの根幹を成す指標が回転率。
私が月20万円稼げるのも回転率の重要性に気づいたからです
本記事では商品の回転率がなぜ重要かと副業せどりでの具体的な活用方法を解説します。
最後まで読めば、せどりのレベルが上がって一味違うビジネスができるようになりますよ。
せどりにおける回転率・利益率とは
回転率は商品の売れやすさ、利益率は商品の利益の大きさを表す指標です。
利益率と回転率は互いに影響する要素のため、必ずセットで考えます。
せどりにおける回転率と利益率の計算式
回転率と利益率の計算方法は下記のとおり。
回転率の計算式
在庫日数=販売日-仕入れ日
回転率=30÷在庫日数
利益率の計算式
利益=販売価格-仕入れ価格-送料・手数料
利益率=利益額÷販売価格×100
商品の回転率と在庫回転率の違い
注意していただきたいのが、商品の回転率と在庫回転率は別もので、区別しなければいけない点です。
在庫回転率とは、一定期間内に在庫全体がどれだけ出入りしているかを表す指標。
世間一般で回転率というと在庫回転率を指します。
メーカーや流通業者で使われる回転率です。
在庫回転率の計算式
在庫回転率=売れた商品の個数÷在庫の平均個数
(売上金額÷在庫のトータル金額で出す計算式もありますが割愛)
計算例
1か月で商品が50個売れ、月初めの在庫が200個、月末の在庫が160個の場合
在庫回転率=50÷(200+160)/2=0.28個/月
せどりで在庫回転率は使いません。
在庫全体の出入りから値を求めるため、在庫回転率では商品個別の特性が無視されるからです。
プリンターと書籍と古着の平均的な回転率を計算しても無意味ですよね?
それぞれ売れやすさが全然違うものですから、個別に回転率を計算する必要があります。
そのため、せどりでは在庫回転率ではなく、商品の回転率を使用します。
回転率×利益率=稼ぐ力
回転率は、一定の期間に商品が何個売れるかを表しています。
回転率が2.0個/月であれば、その商品は月2個、売れる力を持っていることが分かります。
一方で利益率は、売上のうち何%が収入になるかの指標。
利益率が40%であれば、その商品は売上の40%分儲ける力を持っていることになります。
そして商品の稼ぐ力=回転率×利益率です。
計算例
販売価格10,000円、回転率2.0個/月、利益率40%の商品なら、
10,000×2.0×(40÷100)=8,000円の収入をひと月に生み出す力を持っています。
稼ぐ力、つまり回転率と利益率の掛け算が大きいものほど優良な商品といえます。
回転率と利益率の相関関係
回転率と利益率は負の相関があり、一方が高ければもう片方が低くなります。
回転率と利益率のバランスがとれるよう市場の原理が働くためです。
商品の回転率と利益率を調べても、片方が高ければもう一方が低くなっています。
稼ぐ力が大きい商品を仕入れるのですが、回転率と利益率の両方高いというわけにはいきません。
回転率・利益率どちらかに重点を置いて仕入れ判断をすることになります。
副業せどりでは低回転率・高利益率の商品をねらう
サラリーマンが行う副業せどりでは、低回転率で高利益率の商品を仕入れます。
なぜ、わざわざ売れにくい商品を仕入れるのか?
低回転率商品は、店舗で安値で売られているのに、個人のネット販売では高値で売れるからです。
店舗と個人のビジネス環境差を利用する
店舗(ネットショップ含む) | 個人の副業せどり |
---|---|
固定費がかかる | 固定費不要 |
毎月の売上必須 | 売上目標不要 |
低回転率の商品は手放したい | 低回転率の商品を長期間保有可能 |
利益が少なくなっても毎月現金が必要 | 現金の確保容易で高利益を狙える |
地域のお客がターゲット | 日本全国のお客がターゲット |
ネットショップを含む店舗は、家賃や人件費などの固定費をまかなうため毎月の売り上げ目標があり、低回転率の商品を値下げして販売します。
一方で個人の副業せどりは固定費不要。商品を長期間保有できます。
低回転率の商品を狙って仕入れ、時間をかけてネット販売すれば、価格差で利益を得ることができます。
個人と企業でビジネス環境が異なることを利用して価格差を得る、これがサラリーマンのとるべき戦略です。
低回転で高利益の商品を見つけるリサーチ方法はこの記事で解説しています。
日本全国が商圏のネット販売なら低回転率商品も売れる
低回転率だと販売に苦労しないか心配もあると思います。
ヤフオクをはじめとするネット販売は日本全国のお客を相手に商売しています。
相手にするお客が多いため、購買頻度が低い商品でも問題なく売ることができます。
店舗だとこうはいきません。
店舗は周辺に住んでいる人を相手にしています。
コンビニなら徒歩圏内、スーパーなら自転車で通える程度、ハードオフなどのリサイクルショップなら、車で来店できるレベル(半径10km位)が商圏です。
車で来店できるエリアのお客様の人数はたかが知れてますよね。
店舗では購買頻度が低い商品はなかなか売れず、値下げして売り抜ける必要があります。
購買頻度が低い商品は、相場からするとあり得ないほど安い価格で売られています。
仕入れてネット販売すると、驚くほどの価格差が取れます。
大体、利益率40~60%位になります
副業せどりで扱う低回転率商品は中古ハードグッズ
低回転率の商品を店舗で仕入れネット販売するという副業せどりの戦略を説明しました。
具体的に低回転率で高利益がとれる商品は何かというと、中古のハードグッズです。
中古は新品と比べて利益率が高く、商品1個で利益を稼げます。
ハードグッズは耐久消費財のことで、中古でも価値が減じにくく高値がつきます。
中古のハードグッズを狙うと非常に高い利益率を確保できます。
副業せどりでは高利益の中古がおすすめ
副業せどりでは、新品ではなく中古がおすすめです。
新品と中古の性質を比較すると理由がわかります。
新品せどり | 中古せどり | |
---|---|---|
コンディションチェック | 不要 | 必要 |
販売ページの商品説明 | 不要 | 必要 |
ライバル | 多い | 少ない |
価格競争 | 激しい | 少ない |
回転率 | 高い | 低い |
利益率 | 低い | 高い |
新品はコンディションチェックや詳しい商品説明が不要というメリットがあります。
そのかわり、参入障壁が低いのでライバルが多く、価格競争に陥りやすいのがデメリット。
回転率は高めで利益率が低いのも特徴です。
中古はチェックや商品説明の手間がかかるデメリットがある分、ライバルが少なく価格競争が少ないとのがメリット。
商品の特性としては、回転率が低く利益率が非常に高いです。
副業のせどりでどちらを扱うべきかといえば、断然中古です。
本業があり時間の限られるサラリーマンにとって、単位時間あたりに稼げる利益を最大化することが最重要。
そのためには1商品あたりの利益率を高め、扱う商品数を少なくすることが肝要です。
利益率50%の中古と利益率10%の新品では、一定額稼ぐのに必要な個数が5倍異なります。
商品を梱包したり発送する手間も5倍違います。
中古はコンディションチェックや商品説明の手間はかかりますが、必要な商品個数の影響の方が大きい。
副業では、時間のかからない中古せどりを行うのがおすすめです。
ハードグッズは低回転高利益の商品
ハードグッズとは耐久消費財のことで、プリンターやTVなどの家電、レジスターやタイムレコーダーなどの事務用品が該当します。
中古のハードグッズを狙って仕入れるのがサラリーマンの副業戦略です。
なぜハードグッズが副業せどり向きなのか?
回転率に着目した商品分類を見ると、その理由がわかります。
- 食品:人が日常的に接種する飲食物。
(生鮮食品 ジュース グロッサリー など) - 非食品:食品以外の商品のこと。大きく消耗品と耐久品に分けられます。
- 消耗品:利用頻度が高く消費サイクルが早い商品。
(ティッシュ 洗剤 電球 など) - 耐久品:一定期間の使用に耐える商品を指します。
- ソフトグッズ:耐久品の中でもやわらかくて小さく、商品回転が早いもの。
(古着 靴 カバン トレカ コミック など) - ハードグッズ:事務用品や講義など固く頑丈なもの。耐久消費財ともいいます。
(家電 プリンター デスク チェア 電動ドライバ など)
商品全般を回転率で分類すると、ハードグッズは一番下で回転率が低い商品だとわかります。
つまり、ハードグッズはネット販売向きの商品です。
商品分類で上にある高回転率の商品は、近所のお店で売られていますよね。
食品ならスーパー、消耗品ならドラッグストアで販売され、同じ地域に何件も類似のお店があります。
高回転率の商品はたくさんのお客様が必要とするので必要商圏がせまく、店舗も値下げせず販売しているのです。
逆に、商品分類で下にある低回転率の商品は、人が集まる場所にしか店がありません。
靴屋やおもちゃ屋は住宅地の近くになく、商店街やショッピングセンターに店を構えていますよね。
さらに低回転率の家電や工具といった商品となると、人通りの多い駅近くの大型量販店でしか売られれていません。
低回転率の商品は限られたお客様だけが購入するので必要商圏が広く、なかなか売れないと店舗は大幅に値下げして販売します。
店舗で値下げされた商品を仕入れ、ネット販売で価格差を得るのが副業せどりの戦略。
低回転率のハードグッズは、まさに副業せどりのための商品と言えます。
低回転高利益のハードグッズをネット販売する戦略
低回転高利益の中古ハードグッズをネット販売して大きな価格差を取る。
商品1個当たりで大きな利益を確保する戦略が副業せどりではおすすめです。
中古ハードグッズの仕入れ方はこの記事で詳細に解説しています。
中古ハードグッズの販売プラットフォームは、ヤフオクがおすすめ。
ヤフオクは商品写真を10枚掲載できるうえ、販売ページのレイアウト自由度が高くコンディション説明がしやすいからです。
オークション以外に定額販売も選択できるため、回転率の低い商品をじっくり販売するにも向いています。
中古ハードグッズを販売するのに適したプラットフォームの比較はこの記事で解説しています。
また、より高利益を得るための販売戦略はこの記事で詳細に解説しています。
せどりにおける回転率の具体的な活用方法3つ
回転率の計算方法と重要性を知っていると、せどりで活用してワンランク上のビジネスが行えます。
商品リサーチで回転率を試算する
商品を仕入れる際、過去の落札履歴を調べて仕入れ判断を行うのが商品リサーチ。
リサーチ時に回転率と利益率を計算しておくことで、1か月換算での稼ぐ力がわかり、商品を仕入れるべきか判断できます。
値段だけを見てリサーチすると、回転率が低すぎて売れにくい商品を仕入れてしまったり、逆に利益は少ないが回転率はそこそこある商品を見逃します。
本当に稼げる商品を仕入れるためにも、回転率を試算してリサーチを行うのは重要です。
回転率を試算する商品リサーチのやり方はこの記事で詳細に解説しています。
在庫管理に回転率を活用する
せどりで在庫管理は重要です。
なぜなら、売れずに残った商品が増えると過剰在庫となり、保管する手間や費用が雪だるま式に膨れ上がるからです。
過剰在庫を防ぐため、商品の在庫日数を確認して商品リサーチで試算した回転率と比較することが必要。
回転率を理解していると、死に筋として在庫に眠る隠れた損失がわかり、事業を効率化できます。
売却時の回転率とリサーチ時の試算を比較する
商品が売れたときも、回転率の再計算を行います。
実際に何日かかって売れたかを調べて回転率を算定し、仕入れ時に試算した回転率と比較するのです。
試算よりも実際の回転率が高かった場合は、価格が低すぎたということ。
逆に試算より実際の回転率が低かった場合は、最初の価格設定が高すぎたと考えられます。
試算と回転率を比較して値段の評価を行い、今後の価格設定に活用することで、商品全体の利益率が向上します。
副業せどりの回転率に関するQ&A
- Qリサーチしても回転率が低くて利益の高い商品が見つかりません。
- A
オークファンを使って過去10年間の落札履歴を調べているでしょうか?
ヤフオク標準機能の6か月間の落札履歴を調べていると、低回転率でめったに取引されない商品を見落とします。
こちらの記事に従って、オークファンを使った商品リサーチをしてみてください。
- Q中古ハードグッズはどこで仕入れられるでしょうか?
- A
ブックオフの家電売り場やオフハウスなどのリサイクルショップで見つけられます。
特にハードオフは他店と比べてハードグッズを数多く取り扱っており、初心者でも仕入れやすい店舗です。
- Q回転率の計算は必要でしょうか?正直めんどくさいのでやりたくないです。
- A
回転率の計算は絶対に必要です。
仕入れようとしている商品が月に何個売れるか想定していなければ、売上の予測を立てることも仕入れ判断を行うこともできません。
めんどうでライバルが行っていないからこそ、差がつく要素だと考えてください。
まとめ:商品の回転率とは?月20万円稼ぐ副業せどりの戦略
本記事では商品の回転率がなぜ重要なのか、副業せどりでの具体的な活用方法を解説しました。
回転率はせどりの基本にして最大のコツ。にもかかわらず意識して活用している人は少ない。
回転率を活用して、ライバルが見逃した高利益の商品をドンドン仕入れましょう。
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