【保存版】せどりの在庫管理を徹底解説 エクセルでの実施例も紹介

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この記事で解説できるお悩み

皆さんはせどりで在庫管理をしていますか?
難しくて何をすればよいのかわからない人もいると思います。
在庫管理は現在の財務状況と将来の売り上げを予測するのに重要で、せどりの必須技術です。

カモノハシ
カモノハシ

私が月20万円稼げるのも、在庫管理を欠かさず行っているためです

本記事では、在庫管理に必要な基礎知識と具体的な方法を解説します。
最後まで読めば、在庫管理の方法がわかり、効率的にせどりで稼げるようになりますよ。

せどりの在庫管理とはお金の流れを把握すること

せどりのサイクル

せどりでは現金を商品に変えて販売します。
在庫管理を行うことで、自分が現状何円持っていて、いくらの現金が何に変わっているか把握することができます。

せどりは現金と商品を交換するビジネス

せどりは、お金を出して購入した商品をお客様に販売し、より大きな金額に変えるビジネス。
現金を商品に一旦変えて、商品を最終的に売り上げに変化させ、その売り上げでまた商品を仕入れるサイクルを回します。

現金→商品→売り上げ→現金とお金が変化し続けるので、それぞれのフェーズで金額ベースに直して現状把握する必要があります
この金額ベースに直す作業が在庫管理です。

在庫管理は現金・商品・売り上げの現状を把握すること

在庫管理とは、現金が変化したものが現在いくつあって、金額に直すといくらになるのか把握することです。
商品を数えれば、いくらの現金が商品に変わっていて、全て販売できたら何円の売り上げになるかわかりますよね。
在庫管理を行うと、自分の財布の中身がわかるわけです。

在庫管理を怠ると現在いくらのお金がどういう状態になっているか、財務状況がわかりません。

カモノハシ
カモノハシ

自分の財務状況を知らずにうまくいくビジネスはないですよね

現状は黒字なのか赤字に陥っていないか、お金が何の形に変わって何円あるか、在庫管理をおこなって初めてわかります。

せどりの在庫管理に必要な用語解説

在庫管理に必要な用語解説

在庫管理でよく使う用語を解説します。
用語を覚えるとお金の流れがわかり、せどりの稼ぎ方が洗練されます。

お金の状態を表す用語:現金・商品・売り上げ

現金はキャッシュとも言い、物やサービスと交換できるものを指します。
紙幣や電子マネーなどのことです。

商品は、現金を使って仕入れた物品のこと。
販売完了まで、現金が形を変えた状態です。

売り上げは、商品を販売して得られた金額を指します。
売り上げになると再び現金の形になるので、新しく仕入れに活用できます。

費用と収入を表す用語:仕入・経費・利益

仕入は、売り上げに直接関係する費用のこと。
せどりの場合だと、商品を購入するのに使った現金を指します。
仕入れ価格とも表現します。

経費は、売り上げに直接関係しない費用のこと。
交通費や消耗品代、プラットフォームの使用料が該当します。

利益は、売上から仕入と経費を引いた値のことです。
法人でいう営業利益、個人事業主なら所得金額に相当するものです。

商品の状態を表す用語:在庫と在庫日数、売上予測

在庫とは販売するまで一時的に保管している商品のこと。
せどりでは、商品≒在庫と考えてください。

在庫日数とは、在庫が販売するまでにかかった日数のことです。
扱う商品個数の多い企業であれば在庫金額と売り上げから算出しますが、副業せどりの場合は商品1個ごとに個別で算出します。

在庫になっている商品がすべて販売できた場合いくらになるかを、売上予測と言います。

商品の稼ぐ力を表す用語:商品の回転率と利益率

商品の回転率と利益率は、せどりで特に重要な概念です。

回転率は、商品が一定期間にいくつ売れるかを示す指標。
利益率は、商品1個の売り上げのうち何パーセントが利益かを表す指標です。

回転率と利益率の計算式は下記のとおり。

回転率の計算式
在庫日数=販売日-仕入れ日
回転率=30÷在庫日数

利益率の計算式
利益=販売価格-仕入れ価格-送料・手数料
利益率=利益額÷販売価格×100

先述のとおり、せどりでは現金→商品→売り上げ→現金のサイクルを回します。
サイクルを回す力が回転率、1サイクルで稼げる力が利益率です。
回転率が高いほど現金に戻るスピードが速く、キャッシュフローがよくなります。
利益率が高ければ、1サイクル回転した時に得られる利益が大きく稼げる商品と言えます。

回転率・利益率の相関関係と副業せどりで扱うべき商品はこの記事で詳細に解説しています。

回転率・利益率の計算は商品リサーチでも使います。
理解していると、ライバルが見逃した稼げる商品を見つけることができますよ。

回転率・利益率を活用した商品リサーチはこの記事で解説しています。

商品個別の回転率と在庫回転率の違い

注意していただきたいのが、商品の回転率と在庫回転率は別もので、区別しなければいけない点です。

在庫回転率とは、一定期間内に在庫全体がどれだけ出入りしているかを表す指標。
メーカーや流通業者で使われます。
世間一般で回転率というと在庫回転率を指します。

在庫回転率の計算式
在庫回転率=売れた商品の個数÷在庫の平均個数
(売上金額÷在庫のトータル金額で出す計算式もありますが、今回は割愛)

計算例
1か月で商品が50個売れ、月初めの在庫が200個、月末の在庫が160個の場合
在庫回転率=50÷(200+160)/2=0.28個/月

せどりで在庫回転率は使いません。
在庫全体の出入りから値を求めるため、在庫回転率では商品個別の特性が無視されるからです。
プリンターと書籍と古着の平均的な回転率を計算しても無意味ですよね?
それぞれ売れやすさが全然違うものですから、個別に回転率を計算する必要があります。
多品種で商品の個数が少ないせどりでは、在庫回転率ではなく商品の回転率を使用するのです。

なお、何千個単位で在庫があり品種が少ない場合は、在庫回転率は有効な指標です。
例えば、プリンターのメーカーであれば一つの倉庫に同じ型番の商品を数千個入れています。
これらの回転率を個別に調べるのは手間がかかり、意味が薄い。
売れた商品個数と在庫の数から算出する在庫回転率なら簡単に算出でき、同じものが大量にあるので指標としても有効です。

在庫管理の用語まとめ

せどりの在庫管理で必要な用語をまとめました。

在庫管理の用語まとめ
  • 現金:紙幣や電子マネーなど仕入に使うもの
  • 商品:現金を使って仕入れた商品
  • 売り上げ:商品を販売して得られた金額
  • 仕入:商品の購入に使った現金のこと、または現金で商品を購入する行為自体
  • 経費:交通費や消耗品代など、売り上げに直結しない費用
  • 利益:売上から仕入と経費を引いた金額
  • 在庫:販売するまで一時的に保管している商品のこと
  • 在庫日数:在庫になってから販売完了までに要した日数
  • 売上予測:在庫をすべて販売できた時の売り上げ予測
  • 商品の回転率:商品が一定期間にいくつ売れるかを示す指標
  • 商品の利益率:商品1個の売り上げのうち何パーセントが利益かを表す指標

せどりの在庫管理を行うスプレッドシート3つ

在庫管理シート

物販で在庫管理をする方法として、有料のツール・アプリを活用するやり方もありますが、今回は初めてせどりを行う人向けに、エクセルを用いる方法を紹介します。

仕入れ記録在庫日数管理売上管理の用途ごとに分けた3種類のシートを使います。

カモノハシ
カモノハシ

以下の説明はカモノハシが使っている自作シートを見ながら行います

仕入れ記録シート

仕入れ記録シートは、何の商品を、いつ、いくらで、どこで購入したかを把握するためのものです。
以下の画像は、私が使用している自作エクセルシートです。

仕入れ記録シート

商品を仕入れてきたら、以下の情報を各列に入力しましょう。

  • 商品名:メーカー・型番・商品名を記載。
  • 購入日:レシートや領収書に記載された、購入日を記載。在庫日数を算出するのに使用。
  • 個数:商品個数を記載します。
  • 単価:商品1個当たりの仕入を記載します。
  • 購入価格個数×単価を記載。仕入を算出するための項目です。
  • 購入場所:仕入れた店舗、サイト名を記載。
  • 出品ID:ヤフオクで出品したときのオークションIDを記載します

仕入れ記録シートの目的は、商品個別の在庫日数と仕入を算出するための数値を記録することです。
次に説明する在庫日数管理シートで使用する値は、仕入れ記録シートから引っ張ります。

在庫日数管理シート

在庫日数管理シートは、現在ヤフオクに出品している商品の在庫日数を調べるためのシートです。
出品ID~表示価格までは、ヤフオクの出品タブからコピーしたものを貼り付けています。

在庫日数確認シート
  • 出品ID:出品中商品のオークションID。
  • 出品カテゴリ:出品中商品のカテゴリ。
  • 出品名:出品中商品のタイトル。
  • 表示価格:出品中商品の販売予定価格です。合計すると売上予測が算出できます。
  • 購入日:商品の購入日。出品IDを使って、仕入れ記録シートの値を表示させます。
  • 購入価格:商品の購入価格。出品IDから、仕入れ用のシートを検索して表示させます。
  • 在庫日数:商品を購入してから経過した日数。TODAY関数-購入日で計算します。

在庫日数を見て、商品リサーチ時に想定した日数を超えていないかチェックします。
超えている商品は死に筋と判断し、値下げなどの販売施策をとり、在庫管理を行います。

売上管理シート

売上管理シートは、売れた商品の回転率利益率を調べるためのシートです。

売上管理シート
  • オークションID: 落札された商品のオークションIDです。
  • タイトル:商品のタイトル。
  • 落札数:商品の落札数。
  • 落札単価:商品1個当たりの売り上げです。
  • 落札金額:落札数×落札単価。
  • 購入日:商品の購入日で、オークションIDから仕入れ用のシートを検索して表示させます。
  • 購入個数:商品を購入した個数で、これも仕入れ用のシートを検索して表示させます。
  • 購入単価:商品1個当たりの仕入れ代金で、これも仕入れ用のシートから表示させます。
  • 購入価格:購入単価×購入個数。仕入に相当します。
  • 利益:落札金額×0.9-購入価格。ヤフオクは落札金額の1割が手数料なので0.9倍しています。
  • 利益率:利益÷落札価格。商品の利益率を表します。

売上管理用のシートでは、利益と利益率を確認します。
想定した利益がとれていればOK、想定より下回っていれば原因を追究します。

せどりで在庫管理を行うメリット

せどりでは、現金が一時的に商品へと変わります。
在庫管理とはいくら商品に使っているか、何円の売り上げが見込めるか数え上げることです。
在庫管理を行わないと商品に変わっている現金がわかりません
これは、自分の財布の中身を知らずにビジネスをしているようなものなので、まず間違いなく失敗します。

在庫管理を行うと隠れた損失がわかる

在庫管理を行い商品の在庫日数を把握すると、想定より長期間保管している商品が見つかります。
これは死に筋商品で、販売価格が高すぎるなどの原因で売れていない商品です。
見直しを行い、改善しましょう。

具体的な改善方法はこの記事で解説しています。

在庫管理をしないと、死に筋商品が発生していることに気づかず、隠れた損失を見逃すことにつながります

在庫管理を行うと過剰在庫を防げる

死に筋の商品を早期に発見して処分できるので、在庫が過剰になることを防げます。
過剰在庫は3つの問題を引き起こします。

過剰在庫が引き起こす問題
  • 在庫が多すぎて保管スペースに収まらなくなる
  • 外部に倉庫を借りている場合、保管費がかさむ
  • 在庫数が増えて管理が難しくなり、さらに無駄な在庫が生まれる

過剰在庫に陥る前に在庫管理を行い、問題を解消することが重要です。

在庫管理でキャッシュフローが改善する

在庫管理を行うと、在庫として固められる現金が減り、キャッシュフローが改善します。
現金→商品→売り上げ→現金のサイクルのうち、商品の段階で止まることが減ってサイクルが回るようになります。
リサーチして稼げる商品を見つけたのに現金がないという自体を防げ、事業拡大がスムーズにできますよ。

まとめ:せどりの在庫管理を徹底解説 エクセルでの実施例も紹介

本記事では、在庫管理に必要な基礎知識と具体的な方法を解説しました。

この記事のまとめ
  • せどりでは、現金→商品→売り上げ→現金のサイクルで、お金の形が変わる
  • 在庫管理はお金の流れを把握し、形の変わったお金の金額を算定すること
  • 在庫管理を行うと隠れた損失がわかり、過剰在庫の防止とキャッシュフローの改善を行える

在庫管理を行うと仕入れた商品の回転率と利益率がわかり、商品リサーチで試算した値と比較できるようになります。
商品リサーチの質が上がり、より稼げる商品を見つけられるようになりますよ。

在庫管理の数値をもとにした商品リサーチは、この記事で解説しています。

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